手取りの増加、災害対策…。有権者はそれぞれが重視するテーマに注目しながら、各地で党首の第一声に耳を傾けた。物価高対策への期待が聞かれた一方で、自民党が掲げる現金給付に厳しい意見も出た。
神戸市の東遊園地で自民党総裁の石破茂首相の演説を聴いた同市の自営業田村泰子さん(51)は、阪神大震災を経験しており「防災の重要性を話していて、良い印象を持った。各地に固有の課題があり、しっかり議論してほしい」と要望した。
看護師として働く同市の甲斐あいさん(33)は、職場で人手不足が問題になっている。石破氏から関連した話があまり出なかったとして「少し残念。働く人の待遇を改善してほしい」と求めた。
「選挙前に2万円配ると言い、ずるい。全く心に響かなかった」と語るのは、洲本市の宮谷康文さん(61)。自民党を応援することが多かったが、今回は投票先を考えると強調した。
宮崎県の球技場に立ったのは立憲民主党の野田佳彦代表。中村純忠さん(76)はガソリン代高騰が切実な問題。減税話題では財源が具体的ではなかったと指摘した。