鹿児島県十島村の悪石島が震度6弱に襲われ、九州本土の鹿児島市にある村役場では、職員ら約10人が慌ただしく情報収集に追われた。ホワイトボードに避難の状況などが書き込まれ、記者会見した久保源一郎村長は「島外避難」に言及。「受け入れ態勢などが整い次第になる」と険しい表情で語った。
6月21日以降、島では地震が相次いでおり、役場には「揺れで目が覚めて夜眠れない。疲れがたまっている」などの相談が寄せられているという。久保村長は「早めに避難の希望を募りたい」とおもんぱかった。
防衛省は被害状況を把握するため、九州や沖縄の基地や駐屯地から戦闘機や哨戒機、ヘリコプターを悪石島周辺に派遣した。