高校生の科学に関する意識調査

 日米中韓4カ国の高校生を対象とした科学に関する意識調査で、「社会に出たら理科は必要なくなる」と思う高校生の割合は日本が5割弱で最も高く、理科の実用性や必要性に対する認識が低い傾向があったことが3日、分かった。

 調査は国立青少年教育振興機構などが実施。科学に関する興味・関心や学習活動などについて尋ね、日本では昨年9月〜今年1月に約4900人が回答した。

 調査結果によると、「社会に出たら理科は必要なくなる」との問いに「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えたのは日本が45・9%。韓国が33・5%、米国27・6%、中国17・6%だった。

 「理科の学習は面白い」とする高校生の割合は日本が比較的高かった一方、「学校で学習する内容より多くの科学の知識を勉強したい」としたのは42・1%と最も低かった。最も高かったのは中国で56・8%だった。

 また、デジタル技術の活用では、プログラミングをどのぐらいするかで「よくする」「時々する」としたのは日本が最も低い14・0%。最も高い韓国で38・9%だった。