大阪地検特捜部長に1日付で就任した原田尚之氏(52)が3日、大阪市内で報道各社の取材に応じ「基本に忠実な捜査を着実に行う。『さすが特捜部』と言われるような、複雑で手口が巧妙な事件を明らかにしていきたい」と抱負を語った。
原田氏は「検察官の聴取に問題があるとされる事案が広く報じられ、国民の信頼が揺らいでいることは事実」と話した。その上で「冷静かつ適切な方法で、内容が充実した聴取を積み重ねていくしかない。手法を勉強し、工夫しながら行っていく」と述べた。
東京都出身で早稲田大卒。1999年に任官し、特捜事件の公判を担当する東京地検特別公判部副部長や横浜地検特別刑事部長などを歴任した。