札幌市内のサイクリングロード付近で見つかった、バイカルハナウドの可能性が疑われる植物(同市提供)

 北海道大(札幌市)は3日、毒性を持つ国内未確認のセリ科植物「ジャイアント・ホグウィード(和名・バイカルハナウド)」の可能性が疑われ、札幌キャンパスで先月見つかった植物を調査した結果、同定には至らなかったと発表した。在来種とは明らかに異なるが参照できる標本がなく、これ以上の確認は困難という。健康被害のリスクを引き続き調べる。

 一方、北大の発見場所から5キロほど離れた札幌市内のサイクリングロード付近では2日、酷似した植物が複数株見つかり、市が除去した。市は植物が広範囲に広がっていないか、3日から道路や公園で緊急点検を開始。この日は新たな情報はなかった。点検は2週間ほどを予定している。