9回、阪神・豊田(左)にサヨナラ犠飛を許した巨人・マルティネス=甲子園

 難攻不落だった巨人の抑えのマルティネスから阪神が3日、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。同点の九回無死満塁で豊田が中堅へ打ち返し、犠飛となって決着。それまで2併殺打と三振とさっぱりだった外野手は「何とかしてやりたいという気持ちだった。最高にうれしい」と興奮気味に話した。

 開幕からの連続試合無失点をセ・リーグタイ記録の31に伸ばしていた剛腕を攻略した。先頭の森下が速球を中前打。藤川監督は代走植田を送り、警戒した相手のけん制球を一塁手が失策して二進と好機到来した。佐藤輝は勝負を避けられ、大山が投手強襲の安打で塁が埋まった。甲子園のスタンドの押せ押せムードの中、豊田はフルカウントから速球を捉えた。