パレスチナ自治区ガザの通りを歩く人々=5月(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは4日、パレスチナ自治区ガザの停戦案に対する回答を仲介国に提出したと表明した。ハマスは「前向きな回答」だとした上で「直ちに交渉に入る用意がある」とした。ハマスの関係筋は共同通信の取材に対し、回答ではガザへの支援物資搬入や戦闘終結、イスラエル軍のガザ撤収に関し、条件を付けたと明らかにした。

 トランプ米大統領は、イスラエルが60日間のガザ停戦実現に向けた条件に「同意」したと主張している。ハマスは声明で回答の詳細を明らかにしておらず、停戦案に同意したのかどうかも明確に示していない。

 ハマス関係筋によると、ハマス側は回答で、60日の停戦期間中に戦闘終結で合意しなかった場合も、停戦が継続するようトランプ氏に保証を要求。米国とイスラエル主導の財団ではなく、国連による物資配給も求めた。

 共同通信が入手した停戦案では、ハマスは停戦期間中にガザで拘束する人質10人の解放と18人の遺体の返還を5段階に分けて実施する。恒久停戦については停戦期間中に協議するとしている。