鹿児島県・悪石島で5日早朝、震度5強を観測したのを踏まえ、気象庁は同日午前に記者会見し、トカラ列島近海では活発な地震活動が続いているとして、当分の間、震度6弱程度の揺れへの注意を求めた。7月5日は、交流サイト(SNS)などで以前から「大災害が起こる」などとのうわさが流れていたが、同庁は関連を否定。地震津波監視課の海老田綾貴課長は「全くの偶然。因果関係はない」と述べた。
海老田課長は、日本では普段から多くの地震が起きており「予言を言っていれば、たまたま当たることもある」と指摘。現在の科学技術では地震予知は困難だとして「偶然発生したとしても、科学的根拠はない」と、信頼できる情報に基づき行動することを求めた。「日本ではいつでも地震が起きる。日頃から備えをお願いしたい」と強調した。
気象庁によると、5日の震度5強を観測した地震は、3日の最大震度6弱の地震と発生場所が近い。
付近で震度1以上を観測した地震回数は、6月21日から7月5日午前7時までに1300回を超えた。