記者会見で悪石島などからの島外避難の予定について説明する鹿児島県十島村の久保源一郎村長=5日午後、鹿児島市

 鹿児島県十島村は5日、悪石島と小宝島から島外に避難する予定の第2陣が午後6時時点で計45人に上っていると明らかにした。悪石島では午前6時29分ごろ、震度5強の地震を観測した。気象庁は、トカラ列島近海の震度1以上の地震は、6月21日以降、7月5日午後4時までに1340回になったとした。

 気象庁は、当分の間、震度6弱程度の恐れがあると呼びかけた。揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害の恐れがあり、地震活動や降雨に注意するよう求めている。

 小宝島は悪石島の南西約40キロ。2日に震度5弱を観測するなど揺れが相次いでいた。第2陣は悪石島の31人、小宝島の14人となる見込み。6日午前に順次、村営フェリーに乗り、鹿児島市に向かう予定。

 第2陣の避難後、悪石島には約20人、小宝島には約50人が残るとみられる。村は島内に食料を送るなど支援しつつ第3陣の避難も検討する。

 悪石島の5日午前6時29分ごろの震度5強は、震源地がトカラ列島近海で、震源の深さは19キロ、地震の規模はマグニチュード5・4。