小学生から大人まで、幅広い年代が振り込むバッターボックス=関市上白金、百年バッティングセンター(撮影・坂井萌香)

 平日夕方。バットを手に続々と、向かうはバッターボックス。岐阜県関市上白金の百年バッティングセンターは、夢に向かってかっ飛ばす野球少年たちを約半世紀にわたり支えてきた。

 1978(昭和53)年オープン。社長の池田朱実(あけみ)さん(62)が、創業者で父の岩田十士(とし)さんから約10年前に受け継いだ。打席は9カ所で、うち2カ所は硬球が打てる。ベンチで順番を待つライバルや、付き添いの親たちの視線がバチバチに光る。1ゲーム300円で23球前後。マシンの不具合で20球が設定通りに出なくなって以来、多めにしているという。

打つ人によって球の高さを変えるための調整盤を操作する池田正和さん

 球速は60キロから、...