最低賃金の全国平均推移

 最低賃金(時給)の2025年度改定を巡る議論が11日から、厚生労働相の諮問機関・中央最低賃金審議会で始まる。石破茂首相が「20年代に全国平均1500円」との目標を掲げてからは初。現在は1055円のため、実現には25〜29年度の5回にわたる改定で、7%程度ずつ上げる必要がある。初回の水準がどうなるのか、8月上旬までには決まる見通しだ。

 最低賃金は、パートやアルバイトを含む労働者に企業が支払う賃金の下限額。下回った企業には罰金が科される。経営者、労働者の各団体の代表と有識者の3者で構成する中央審議会が改定の目安を定め、これを参考に各都道府県の地方審議会が地元の金額を決める。