起訴された男の通信アプリのメッセージ(中央)。職を求めている(共同)

 【ロンドン共同】英国で5月にスターマー首相の私邸などが放火された事件で、起訴された3人のうちウクライナ国籍の男(21)が参加していた通信アプリの求人情報グループに、ロシア語で高額報酬の不審な仕事を持ちかける投稿が相次いでいたことが共同通信の取材で6日、分かった。求職していた男が実行犯として勧誘された可能性があり、英捜査当局が携帯電話のデータを解析している。

 欧州ではロシアのウクライナ侵攻開始以降、治安を混乱させるためにロシア当局が依頼したとみられる放火や器物損壊事件が多発。実行犯の勧誘に通信アプリも使われている。英当局は今回の事件についてもロシアの関与を調べている。