【ニューデリー共同】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、90歳の誕生日を迎えた。亡命先のインド北部ダラムサラでの祝賀式典で「私は他者への奉仕のために生きている」と演説し、健在ぶりをアピールした。後継者問題を巡り中国との対立が深まる中、今後もチベットの高度な自治を求め非暴力の活動を貫く意向だ。
寺院の内外で大勢の信者や僧侶らが両手を合わせると、ダライ・ラマは手を上げて応じた。演説では「振り返ってみると決して無駄な人生ではなかったと思う。ブッダの信者として人々や公衆に奉仕することが私の修行だ」と述べた。