【リオデジャネイロ共同】中国やロシアなど主要新興国で構成するBRICSの首脳会議が6日、ブラジル南東部リオデジャネイロで開幕した。7日までの日程で、議題は安全保障や多国間主義の強化のほか、経済や環境など多岐にわたる。米国やイスラエルによる加盟国イランに対する攻撃についても協議する。
BRICSは新興・途上国「グローバルサウス」との連携を強化し、欧米とは一線を画す枠組みとして注目を集める。一方で加盟国が増えたことで、加盟国間の摩擦も表面化。中国の習近平国家主席が初めて首脳会議を欠席する中、結束を示すことができるかが焦点で、拡大を続けるBRICSの将来像を占う上でも重要となる。
会議には議長国ブラジルのルラ大統領をはじめ、来年の議長国インドのモディ首相らが出席。中国は李強首相が代わりに参加した。ロシアはラブロフ外相が出席し、プーチン大統領はオンラインで参加する見通し。
ブラジルメディアなどによると、イランのペゼシュキアン大統領は出席の意向を示していたが、米国のイラン攻撃後に断念。5日、アラグチ外相がリオに到着した。