野生のニホンザルが約90匹生息し、国の天然記念物に指定されている宮崎県串間市の無人島・幸島が、サルの出産シーズンを迎えている。お母さんサルから離れて岩に登ってみたり、おぼつかない足取りで動き回って転んだり。元気いっぱいの赤ちゃんサルたちの、愛らしい姿が楽しめる。
現地で調査を続けている京都大野生動物研究センターの技術職員鈴村崇文さん(50)は「生後1カ月くらいの赤ちゃんは動きがあって面白い。他のサルにちょっかいをかける様子が見られる」と笑顔で話した。
幸島は、京都大が1948年に調査を始め「日本の霊長類学発祥の地」とされる。串間市の石波海岸の沖合約200メートルに浮かび、渡し船で5分ほど。