各党の参院選公約では、主要争点に加え、ユニークな政策も並ぶ。独自色を出して存在感を示したい考えだ。

 自民党は環境と調和する持続可能な社会を実現するとして「人とペットが共に暮らす社会」などを提唱した。日本維新の会は、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」に配慮した飼育管理を促進すると盛り込んだ。

 「おかしな校則許しません」と掲げたのはれいわ新選組。「女子がスカートをはかないのは禁止、白色の肌着以外は禁止、地毛であっても明るい髪色は禁止」といった校則が存在しているとして、一方的に強制する校則は人権侵害だと訴えた。

 立憲民主党は、勤務時間外に会社からのメールや電話の連絡を拒否できる権利保障に取り組むと主張。公明党は、小中学校は災害避難所になるとして体育館へのエアコン設置、トイレの洋式化を進めると強調した。

 国民民主党は、地方都市のシャッター街の物件をリモートワークなどで利活用できる税制の創設も唱えた。共産党は、二酸化炭素排出量が大きい業界や事業所に削減目標と実施状況の公表を「協定」にして政府と締結することを義務化するとした。