シリアのシャラア暫定大統領=5月、シリア北部アレッポ(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米政府は7日、シリア暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」について、外国テロ組織指定を解除したと明らかにした。8日付の官報に掲載する。暫定政府による安定統治と長年の内戦で荒廃したシリアの復興に向けた支援策の一環。

 トランプ政権は今月1日、対シリア制裁を終了。シリアのテロ支援国家指定見直しや、シャラア暫定大統領の特別指定国際テロリストの解除も検討している。

 HTSは国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が前身で、アサド旧政権軍などと攻防を続けていた。米政府はヌスラ戦線を2012年に外国テロ組織に指定していた。