【サンアントニオ共同】米南部テキサス州の中部での洪水で、ニューヨーク・タイムズ紙は7日、死者が100人を超えたと報じた。氾濫したグアダルペ川近くのキャンプ場にいた少女らが犠牲になった。ほかにも行方不明者がおり、同日も捜索が続いた。警報や避難勧告など警戒態勢が十分だったかどうか問う声が上がっている。
洪水は祝日である米独立記念日の4日午前に発生した。死者のうち84人はテキサス州カー郡に集中。郡内のキャンプ場「ミスティック」は7日、現地で少女ら27人が亡くなったと発表した。キャンプ場はグアダルペ川と支流が合流する地点にあり、洪水の危険性が高い地域だった。
CNNテレビは、もともと周辺の土壌が岩石混じりで水分を浸透させにくい上に干ばつで乾き切り、記録的な大雨を吸収できず川が氾濫したと分析した。
米メディアによると、国立気象局は4日午前1時過ぎに警報を出していたが、川沿いの住民やキャンプの参加者に届いていなかったとの情報がある。