日銀が10日発表した6月の国内企業物価指数(2020年平均=100、速報)は126・2となり、前年同月比2・9%上昇した。伸び率は3カ月連続で縮小し、24年8月以来、10カ月ぶりに2%台にとどまった。コメ価格の高騰が全体を押し上げたが、政府がガソリン代補助の新制度を設けた効果で、5月改定値の3・3%から0・4ポイント縮小した。
政府は5月22日に1リットル当たり10円のガソリン価格の定額補助を始めた。石油・石炭製品は前年同月比4・6%下落した。
農林水産物は43・9%上昇した。需給の逼迫に加え、肥料代や輸送費、人件費の増加分が転嫁され、コメ価格が高水準にあることを反映した。