名古屋市北区の葬儀会社「ティア」が、本来火葬すべき人と同姓の別の遺体を火葬していたことが10日、分かった。名前の確認が不十分だったことが原因という。

 同社によると1月、運営する葬儀場「ティア瑞穂」(同市瑞穂区)に、提携企業が安置施設から同姓の遺体を運び込んだ。ティアの従業員が火葬する際にフルネームで照合すべきところ、名字でしか確認しなかったという。誤って火葬した遺体には身寄りがなかった。

 火葬後に遺族から指摘があり、判明。今後はフルネームや生年月日、没年月日などでの照合を徹底するほか、名札を遺体につけるなどの再発防止策を設けた。

 同社は「ご迷惑をおかけした」とコメントしている。