10日、台湾北部・新竹県で実弾射撃訓練を行うM1A2Tエーブラムス戦車(共同)

 【新竹共同】中国軍の侵攻に備えた定例軍事演習を実施中の台湾で10日、米国から購入した新型のM1A2Tエーブラムス戦車による初の実弾射撃訓練が内外メディアに公開された。陸海空3軍を統帥する頼清徳総統も視察し「団結して国家主権を守り、民主的で自由な生活を守る」と訴えた。

 訓練は北部・新竹県で実施された。頼氏は戦車について「打撃力、機動力とも強大だ」と強調。「無人機や新しい戦術と組み合わせ、国家の戦略目標を達成できると信じている」と述べた。

 エーブラムス戦車は120ミリ砲を搭載し、最高時速68キロ。米国は台湾の防衛力強化を支援する目的で2019年に同戦車計108両の売却を決定している。