立憲民主党の野田佳彦代表は10日、自民党の鶴保庸介参院予算委員長による「運のいいことに能登で地震があった」との発言を巡り、石破茂首相の責任を追及する考えを示した。自民が鶴保氏を厳重注意にとどめている対応に関し「自民総裁としての責任が出てきている。自民に反省がないことの表れだ」と栃木県小山市で記者団に述べた。
2017年に東日本大震災に関し「まだ東北で良かった」と発言した今村雅弘復興相(当時)が更迭された例を挙げ、首相に対応を迫った。
これに先立つ演説では、鶴保氏が「輪島だとか、たま、なんだっけ」と述べたことに触れ「たまなんかない。珠洲でしょう。寄り添う気持ちがないどころか、関心がないことがよく分かった」と非難。「こういう政権が続いていいのか」と強調し、支持を呼びかけた。
共産党の小池晃書記局長は金沢市で開かれた参院選の応援演説で「鶴保氏には国会議員を務める資格はない」と批判した。