【ニューヨーク共同】国連のドゥジャリク事務総長報道官は10日、国連人権理事会が任命したアルバネーゼ特別報告者(パレスチナ自治区の人権担当)に対し、トランプ米政権が制裁を科すとしたことについて「受け入れられない」と反発した。

 アルバネーゼ氏は6月の報告書で、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの軍事作戦などを「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と批判。ルビオ米国務長官が9日、「容認できない」として制裁を科すと発表した。

 ドゥジャリク氏は、特別報告者の業務や見解の「独立性」を強調。「加盟国は自らの見解を表明し、報告書に反対する権利を有している」と指摘し、制裁ではなく対話の必要性を訴えた。