【ニューヨーク共同】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は10日、トランプ米政権が資金拠出を停止したため、今後4年間でエイズウイルス(HIV)の新規感染者が600万人増え、関連する死者数が400万人に達する可能性があると発表した。感染者、死者ともに減少傾向だったが、脅威の再来を警告した。
UNAIDSによると、2024年の推計でHIVに新たに感染したのは130万人で、死者は63万人だった。死者の61%がアフリカのサハラ砂漠以南に集中していた。
各国などがUNAIDSに24年に提供した資金の合計は約2億3千万ドル(約336億円)。うち約半分が米国からだった。