開幕から3カ月となり、大屋根リングを散策する大勢の来場者=13日午前、大阪市此花区の夢洲
 強い日差しの中、日傘を差して大阪・関西万博の入場ゲートに並ぶ大勢の人たち。万博は13日で開幕3カ月の折り返し=12日、大阪市此花区の夢洲

 日本国際博覧会協会(万博協会)は13日、大阪・関西万博の来場者(速報値)が12日までの累計で1008万人となり、1千万人を突破したと明らかにした。13日で開幕から3カ月となり、184日間の会期は折り返し地点を迎えた。運営費収支の黒字ラインとされる計約2200万人の来場達成に向け、会期後半で増加ペースを上げられるかどうかが焦点となる。

 1週間当たりの来場者は開幕後4週間までは50万〜60万人台だったが、その後増え、5月下旬には90万人を超えた。1日当たりの過去最多は6月28日の18万4990人。開幕50日目の6月1日に累計で500万人を突破した。

 ただ、近畿地方が梅雨明けしたとみられる6月下旬以降は減少傾向になっている。連日の猛暑が影響している可能性があり、集客の勢いを維持するには夏場の熱中症対策が鍵を握りそうだ。

 暑さが落ち着く会期終盤は、駆け込み需要もあり連日20万人超の来場が予想される。大阪メトロ中央線など交通機関の混雑やパビリオン入場待ちの行列に拍車がかかり、来場者の満足度が低下する懸念がある。