参院選の選挙戦最後の日曜日となった13日、与野党党首らは各地で論戦を繰り広げた。石破茂首相はコメ価格高騰に触れ「国民が農業の大切さを自覚するような政策の転換点にしたい」と述べ、食料自給率向上の必要性を強調。立憲民主党の野田佳彦代表は、自民の鶴保庸介参院予算委員長の能登半島地震を巡る失言を踏まえ「被災地に寄り添う気持ちのない自民から、政権を奪い取る」と意欲を示した。
首相は熊本県菊池市で街頭演説した。半導体受託生産の世界最大手TSMCの熊本進出に触れ「海外からの投資をもっと呼び込む」と語った。
野田氏は岡山市で連合の芳野友子会長と演説会に参加。参政党が掲げる「日本人ファースト」に「差別主義、排他主義ではないか。そんな国になっていいのか」と疑問を呈した。
公明党の斉藤鉄夫代表は金沢市で「物価高以上に賃金を上げるためには、日本企業が世界のどの国にも負けない技術力を持つことだ」と訴えた。日本維新の会の吉村洋文代表は神戸市で「自民のばらまき政治はごめんだ。国民のためではなく、自分の議席を守るためにやっている」と批判した。