小松由佳さん

 第23回開高健ノンフィクション賞(集英社主催)は13日、小松由佳さん(42)の「シリアの家族」に決まった。賞金は300万円。

 小松さんは1982年秋田市生まれ。世界第2の高峰K2に日本人女性として初登頂し、植村直己冒険賞を受賞。その後、写真家としてシリア内戦や難民を取材。著書に「人間の土地へ」など。

 受賞作では、難民ら、激動の日々を生きる市井の人々に迫った。小松さんは夫が難民となったシリア人で、10年以上にわたって取材を続け、2024年のアサド政権崩壊後にはシリアに入国した。