日銀が14日発表した6月の生活意識アンケートによると、現在の物価が1年前と比べて「かなり上がった」と回答した人の割合が75・3%に上り、過去最高だった。物価高が参院選の主要な争点となる中で、コメをはじめとする食料品の価格が高止まりし、家計の負担になっている実態が浮き彫りになった。
アンケートでは、物価が「かなり上がった」「少し上がった」と回答した人の割合が計96・1%だった。比較可能な2006年9月以降で過去最高だった前回の3月調査と並んだ。
1年前と比べて何%くらい物価が上昇したと思うかとの質問では、回答の平均値は19・5%だった。3月調査の19・1%を上回り、過去最高の上昇率となった。
物価が1年後も「かなり上がる」「少し上がる」と回答した人の割合が計85・1%に達した。変動幅についての回答の平均値は12・8%の上昇となった。5年後の物価については、計83・1%が現在より上がると答えた。
調査は5月1日〜6月3日に全国20歳以上の4千人を対象に実施し、2016人から有効回答を得た。