北海道小樽市から研究目的で持ち去られ、現在は国の管理の下で白老町のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」に保管されているアイヌの遺骨19体と副葬品が14日、小樽市のアイヌの人々らでつくる「インカルシペの会」に返還された。
国土交通省によると、国から地域の団体に返還されるのは2例目。ウポポイ敷地内の慰霊施設で式典が開かれ、遺骨や副葬品が納められた箱を、国交省担当者が一つずつ手渡した。同会の安ケ平拓也さん(40)は「まずは『おかえりなさい』と伝えたい」と安堵の表情で語った。同会が今月中に小樽市の墓地に埋葬するという。