吉井澄雄さん

 劇団四季の創立メンバーの1人で、日本の舞台照明をリードした照明家の吉井澄雄(よしい・すみお)さんが2日、老衰のため川崎市宮前区の自宅で死去した。92歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。喪主は息子哲(さとし)さん。

 1953年、大学在学中に演出家浅利慶太さんや俳優日下武史さんらと四季の創立に参加。「オンディーヌ」「はだかの王様」「ウェストサイド物語」「鹿鳴館」など数々の舞台を担当した。

 四季の作品以外にも演出家蜷川幸雄さんの「NINAGAWAマクベス」や、歌舞伎俳優市川猿翁さんが作り上げたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」など幅広く手がけ、1500以上の舞台に携わった。