【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は15日、2024年に子どものはしかのワクチン接種率が前年から微増し、84%になったと発表した。2回接種した子は76%で、集団発生を防ぐための95%には遠い。24年にはしかが流行した国は60に上り、22年からほぼ倍増。WHOは子どもの命を救うため、接種率向上を呼びかけた。

 はしかは感染力が高く、脳炎を起こすこともある。WHOからの脱退を表明した米国では、今年に入り7月8日時点で1288人の感染者が確認され、1992年以来過去最多になった。かつて反ワクチン団体幹部を務めたケネディ厚生長官の影響も指摘される。