万博協会は15日、大阪・関西万博会場の混雑が予想される日の午後8時以降を対象に、JR桜島駅(大阪市此花区)行きのシャトルバスを完全予約制にすると発表した。通常の夜間は予約優先で、空きがあれば予約なしでも乗車できる。
協会によると、花火の打ち上げで来場者が過去最多だった6月28日夜、乗客が集中し、約100人が乗り切れない「積み残し」が発生した。完全予約制は次に花火が予定されている7月21、23両日が対象で、その後も前日までに発表する。
6月28日は花火の観客のために西エリアの野外アリーナを開放したため、帰宅する人が近くの西ゲートに集中した。花火終了後、西ゲート外の交通ターミナルに最大約6千人が滞留。臨時で桜島駅行きを25便増やしたが運びきれず、一部の人はタクシーで帰宅した。
協会はシャトルバスで最も本数が多い桜島線を7月1日からさらに増便。混雑が予想される対象日の午後8時以降は、西ゲートを出るシャトルバスは一部路線を除き完全予約制となる。