最高裁第3小法廷(平木正洋裁判長)は、東京都新宿区で2013年、交際していた女性=当時(25)=を殺害したとして殺人罪に問われた佐藤一麿被告(39)=死体遺棄罪で有罪確定=の上告を棄却する決定をした。14日付。懲役17年の判決が確定する。

 検察側は当初、女性の首を絞めて殺害したとし、被告は無罪を主張。差し戻し前の一審東京地裁判決は殺害を認定したが、二審東京高裁判決は薬物中毒死の可能性があると指摘し、検察側が訴因変更する異例の経緯をたどった。

 差し戻し後の一審東京地裁は、大量の睡眠薬を飲ませるなどして殺害したとして懲役17年の判決を言い渡し、高裁も支持した。