文部科学省の有識者委員会は15日、老朽化のため2030年ごろ引退する国際宇宙ステーション(ISS)の後継となる民間ステーションでの活動方針をまとめた。地上と宇宙を結ぶ物資輸送などのサービスを担う日本企業を支え、ISSで長年続けてきた科学研究を発展させるため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の機能・体制の強化が必要だと提言した。
ISSは上空400キロ付近を飛ぶ科学研究施設。日本は実験棟「きぼう」を持ち、ほぼ無重力という独特の環境を生かして新薬や材料開発につながる研究を実施してきた。現在、複数の米企業が新ステーションの建設を計画し、日本企業も出資や資本提携をしている。