【台北共同】台湾の農業部(農業省)は15日、台風4号の直撃による農林畜産業の被害総額が約26億8500万台湾元(約135億円)に上ったと発表した。台風通過から1週間以上がたったが、南部の一部世帯で停電が続き、中国の侵攻に備える市民対象の防空訓練も中止になった。
台風4号は6日夜から7日朝に台湾西部を通過。2人が死亡し、700人余りが負傷した。壊れた電柱は約2500本で過去最多だった。
農林畜産業の被害が深刻で、南部・台南市で最大の10億台湾元超の被害が出た。台南特産で中秋節の贈答品として親しまれているブンタンは4分の3が被害を受けた。