広島県は15日、国の重要文化財に指定されている最大級の被爆建物「旧広島陸軍被服支廠倉庫施設」(広島市)の耐震化を含む安全対策工事で、床に不必要な穴を計4カ所開ける施工ミスがあったと発表した。2026年度末予定の工事完了時期には影響しないとしている。
県によると、ミスがあったのは計4棟あるうちの1号棟の3階。耐震補強のための鉄骨部材を通す穴を2階の床に開ける設計だったが、下請け業者が3階にも開けると勘違いして準備し、6月27日にそのまま施工してしまった。穴はいずれも長方形で、最大で縦約111センチ、横約98センチ。文化庁と協議の上、修復する。