デービッド・アンドリュー・キース教授(国際花と緑の博覧会記念協会提供)

 国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)は15日、自然と人間の共生に貢献した研究者に贈るコスモス国際賞の受賞者に、オーストラリアのニューサウスウェールズ大のデービッド・アンドリュー・キース教授(65)を選んだと発表した。生態系の消失危険性を評価する「国際自然保護連合(IUCN)生態系レッドリスト」の研究を主導し、生物多様性の保全に貢献した。

 キース氏は、オーストラリアの植生の研究を基盤に、それまで確立されていなかった生態系の消滅危険性の評価手法や、生態系を分類する世界的な基準を作成。これらの普及に努めたことを含め、画期的な業績だと評価された。