九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の周辺住民らが3、4号機の運転差し止めと国の設置許可取り消しを求めた訴訟の控訴審は15日、福岡高裁で口頭弁論があり、久留島群一裁判長が判決期日を来年1月20日に指定した。一審佐賀地裁は2021年、原告敗訴の判決を言い渡していた。差し止め訴訟はこの日結審し、設置許可取り消し訴訟は9月4日に結審見込み。

 九電を相手取った差し止め訴訟の原告で、東京電力福島第1原発事故後、福島市から佐賀県鳥栖市を経て長崎市に避難した木村雄一さん(65)は「佐賀や九州に暮らす方々、子どもたちに二度と被ばくさせてはならない」と意見陳述した。