作家らでつくる日本ペンクラブ(桐野夏生会長)は15日、参院選期間中に外国人に対する差別的な主張や「外国人犯罪が増えている」などのデマが拡散されていることに対し「このまま社会が壊れていくのを見過ごすことはできない」と批判する声明を発表した。
声明では「与野党を問わず、一部の政党が外国人の排斥を競い合う状況が生まれている」と指摘。外国人を問題視するような政策を掲げ、根拠のないデマを流すことは「言葉の暴力であり、差別をあおる行為」とした。
記者会見で桐野会長は、背景に「貧困があるのではないか」とし「貧困の中で攻撃する相手を見つけていくというのは、ヨーロッパでも見られる」と語った。