シリア南部スワイダに展開したシリア治安部隊=15日(ロイター=共同)

 【カイロ共同】シリア人権監視団(英国)は15日、シリア南部スワイダ県での少数派のイスラム教ドルーズ派と、ベドウィン(遊牧民)の部族勢力の衝突で、死者が116人に上ったと伝えた。鎮圧のために展開したシリア暫定政府の治安部隊にも死者が出ているもようだ。イスラエル軍は15日、スワイダ県を空爆した。同県への空爆は2日連続。

 イスラエル軍は自国にも居住するドルーズ派の保護を掲げ、シリア領内を断続的に攻撃している。イスラエル首相府は15日の声明で、シリア暫定政府がドルーズ派に危害を加えるのを防ぎ、イスラエルとの国境周辺地域の「非武装化」を実現すると主張した。