【ワシントン、キーウ共同】トランプ米大統領は14日、ロシアが50日以内にウクライナとの停戦合意に応じなければ厳しい制裁関税を課すと警告した。CNNテレビによると、ロシアからの輸入品に対して100%の関税をかけ、ロシア産原油を購入した第三国にも「2次制裁」を科す方針。
対ロ関税は、米ロの貿易量が低迷しており実効性は低いとみられる。
ロシア極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」には日本企業も参画。サハリン2の液化天然ガス年間生産能力は1千万トン程度で、日本はうち約600万トンを輸入しているとされる。
ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は15日「芝居じみた最後通告を突き付けた。ロシアは意に介さなかった」とXに投稿した。
ロシアは原油を中国やインドなどに輸出し、ウクライナ侵攻の資金源にしてきた。米メディアによると米高官はロシア経済に「劇的な影響」をもたらすと主張した。
中国外務省の林剣副報道局長は15日の記者会見で「一方的な制裁に断固反対だ」と述べた。