【ブリュッセル共同】EU欧州委員会は14日、米政権の関税強化を受けた対抗措置の第2弾として、720億ユーロ(約12兆円)相当の米国製品に報復関税の導入を検討していると明らかにした。米国が導入した一律10%の相互関税などへの対抗策で、対米交渉の決裂に備える。
対象製品の総額は5月の計画公表時と比べて約230億ユーロ縮小した。ロイター通信は、米ボーイングの航空機や米国車、バーボンウイスキーなどは対象に残っていると報じている。
シェフチョビッチ欧州委員は14日の記者会見で、トランプ氏がEUからの輸入品に8月1日から30%の関税を課すと公表したことに「まったく受け入れられない」と不満を表明した。