高気圧の影響で、29日も日本の広い範囲で気温が上がり、群馬県桐生市で最高気温39・9度を観測した。気象庁によると、午後5時時点で全国914の観測地点のうち、最高気温が35度以上の猛暑日が322となり、比較できる2010年以降で最多に。39・8度の岐阜県郡上市など、38地点で統計開始以降の最高記録になった。
日本は太平洋高気圧やチベット高気圧に覆われ、晴れた地域では気温が大きく上昇した。30日以降も全国的に厳しい暑さが続く見通し。40度近くまで上がる恐れがある地域もあり、熱中症への厳重な警戒が必要だ。
29日の最高気温は、兵庫県西脇市39・7度、岐阜県大垣市39・6度、茨城県筑西市、群馬県伊勢崎市39・4度など。10年以降でこれまで猛暑日が最も多かったのは、24年8月4日の301地点だった。
桐生市のJR桐生駅前を歩いていた高校2年蜂谷麗空さん(16)は「水筒を3個持ってきた。これ以上暑くなると耐えられない」と顔をしかめた。