厚労省が入る合同庁舎=東京・霞が関

 警察や海上保安庁、厚生労働省麻薬取締部などによる2024年の大麻事件の摘発者数が6342人(前年比5・39%減)だったことが29日、同省の薬物情勢統計で分かった。過去最多の前年からは減少したものの、依然高水準となっている。摘発者のうち30歳未満が72・5%を占めた。

 福岡資麿厚労相は29日の閣議後記者会見で「(若年層は)引き続き乱用期の渦中にある。予防啓発など対策を徹底する」と述べた。また福岡厚労相は、欧米などで乱用が問題になっている合成麻薬フェンタニルなど国際社会が直面する薬物問題に対応するため「国外の関係機関とも緊密に連携する」と話した。