【エルサレム共同】世界食糧計画(WFP)と国連児童基金(ユニセフ)は29日、パレスチナ自治区ガザの一部地域で「飢饉」宣言に必要な三つの条件のうち二つが満たされ「重大な危機」が差し迫っているとして、即時停戦し人道支援活動の強化を可能にするよう訴えた。
飢饉は「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」が定義する食料不安の5段階のうち、最も深刻な状態に当たる。
29日に更新されたIPCの分析によると、ガザの人口の39%が数日間食事できない状況にある。北部ガザ市では5歳未満の子どもの16・5%が急性栄養失調に直面。
IPCの分析は、約50万人のガザ住民が9月までに飢饉に陥る恐れがあるとしている。