文部科学省の人材委員会は30日、今後の科学技術人材政策の方向性を了承した。大学院博士課程の学生に対する支援制度「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」を見直し、年間最大240万円の生活費支給の対象を日本人に限定する方針が盛り込まれた。研究費は引き続き留学生にも支給する。2027年度にも実施する。
文科省前では留学生や支援する日本人学生らが抗議活動を実施。制度変更に反対する約1万9千人分の署名を職員に手渡した。署名した名古屋大の博士課程に在籍する中国籍の男子学生は「ショックだ。経済的理由で留学を断念する外国人が増えるだろう」と懸念を示した。