【ワシントン共同】ルビオ米国務長官は30日、ブラジル最高裁のデモラエス判事による深刻な人権侵害があったとして制裁を科すと発表した。デモラエス氏はクーデター計画などの罪で起訴されたボルソナロ前大統領の公判を担当している。トランプ大統領は盟友ボルソナロ氏の裁判中止を求めてブラジルに圧力をかけており、今回の制裁もその一環とみられる。
制裁は外国で人権侵害や汚職に関与した当局者らに制裁を科す「マグニツキー法」が根拠。
ルビオ氏は声明で、ボルソナロ氏が行動監視のため足首に電子装置が装着されたことなどを念頭に「公判前に恣意的に拘束し、表現の自由を侵害した」とデモラエス氏を批判した。