米ワシントンのホワイトハウス

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は30日、輸入する銅の加工品などに対し、50%の追加関税を課す布告に署名した。8月1日に発動する。航空機やミサイルといった防衛産業に欠かせない重要物資を輸入に頼る現状は国家安全保障の脅威になると判断した。高関税で国内産業を守る姿勢を示したもので、関連製品を扱う日本企業に影響が出る可能性がある。

 銅に関連する品目のうち、銅管や銅線といった加工品や、銅を用いた一部製品に対象を絞り、原料となる銅鉱石や銅スクラップへの適用は見送った。トランプ氏は2月、銅の輸入状況などの調査を商務長官に命じていた。