【ワシントン共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は30日、トランプ米政権が6月に予定していた米高官と台湾の顧立雄国防部長(国防相)の会談を中止したと報じた。顧氏はワシントン周辺で国防総省ナンバー3のコルビー政策担当次官と協議する計画だった。米政権の中国への配慮が相次ぎ、台湾は懸念を深めている。
FTによると、米側は中止の理由として米軍が6月下旬に実施したイラン核施設攻撃を挙げた。双方は新たな日程を検討しているが、米側は顧氏よりランクの低い防衛当局者との協議を求めているという。トランプ大統領が中国を刺激したくないと考えているためとの指摘もある。