フランソワ・プロボ氏(ルノー提供・共同)

 【ブリュッセル共同】フランス自動車大手ルノーは30日、調達や提携の責任者を務めるフランソワ・プロボ氏を最高経営責任者(CEO)に充てる人事を発表した。15日に退任したルカ・デメオ氏の後任で、任期は4年。就任は31日付。

 プロボ氏は、ルノーが出資する日産自動車との協業などで主導的な役割を果たした。経営再建を進める日産への支援に関し、どのような姿勢を取るかが注目される。

 プロボ氏は、ルノーの豊富な品ぞろえや高いブランド力が「厳しい環境下で貴重な資産になる」と述べ、成長拡大に力を注ぐ意向を示した。

 フランス経済・財務省などを経て2002年にルノーに入社した。アジア太平洋地域などを担当し、23年2月に調達の責任者に就任。中国の浙江吉利控股集団や、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコとの提携も担当した。